東京藝術大学音楽学部に8ヶ月で挑戦した合格体験記  ~どのように最短ゴールを決めたのか~

皆さん初めまして、yumuhiです。

 

このブログを見てくださっているということはあの大学を受験予定、もしくは受験しよ

うか迷っているということですよね。

 

そう、あの大学、、、

 

東京藝術大学

 

みなさんご存じの通り日本最難関の芸術大学です。

 

自分は2019年2月の東京藝術大学声楽科テノール専攻を受験し、幸運にも合格することができました、╰(*°▽°*)╯

 

が、実は私、前年の2018年4月まで東京藝術大学の名前すら知りませんでした。(笑)

 

題名にもある通り、ゼロから8ヶ月で藝大に合格したわけです。

化け物ぞろいの藝大でもこの話をするたびに驚かれます。(笑)

 

今回は、自分がいかにして藝大短期合格を勝ち取ったのかお話していきます。

 

「もう遅すぎるかも、、」「何をすればいいのかわからない、、」という方は諦める前

に是非最後まで読んでみてください。

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目次

 

 

  • 【藝大受験を決めたきっかけ】

 

冒頭でお話しした通り、恥ずかしながら自分は芸大を受験する8ヶ月前までその存在す

ら知りませんでした。(笑)

 

当時、歌は小学校の頃合唱部に入っていたことがきっかけで中2から高2まで月一回のレ

ッスンを趣味で続けていましたが、高3になってからは受験勉強に集中するため全くレ

ッスンを受けていない、という感じ、、、

 

 

状況といえば、某予備校に通いつつ医学部を目指す真面目な浪人生。

7:30の電車に乗り、23:45分の電車までひたすら勉強する。

 


こんな状況から翌年自分が藝大生になっているなんて夢にも思いませんよね。(笑)

 


「こんな医学部受験生が藝大受験生に進路変更するなんてどんなきっかけがあるんだ!?」と思われますよね。

 

答えは「つまらなかったから」です。

 

はあ?

 

そうですよね、今自分で思い返してもアホだったと思うし母親にも死ぬほど止められま

した、、、

 

でも本当にそれだけなんですよね、でも自分にとってはそれが全てでした。

どう考えても医者になった方が安定するのに当時の自分は我慢できませんでした。

 

 

予備校の数学の時間に思い立ち、その授業が終わってすぐ予備校を出て2年ぶりの歌の

先生のところへ突然お邪魔したのです。(笑)

 

「先生、自分は歌を生業としたいです!日本で一番の音大はどこですか?」


もう何から何までぶっ飛んでますがこれが自分の藝大を志したきっかけとなります。

 

こんな軽い気持ちで?と思うかもしれませんが自分は本気だったし本気だからこそ8ヶ

月必死に努力して合格できました。

 

なので結論から言うときっかけとかどうでもいいです。(笑)

あなたが本気で頑張れる理由があればそれはなんでもいいと思います。

 

さあ頑張ろう!

 

  • 【受験を決めてまずやったこと】

 

さて、2年ぶりに歌の先生に会って自分の目指す大学を東京藝術大学だと決めてから自

分がやったこと、それは、


藝大について片っぱしから調べまくる


ということです。

 


そんなの当たり前じゃね?


そうですね、志望校についてどんな科目が必要でどのくらいできなければいけないのか

などを調べるのは当たり前です。


むしろそれをやっていない方はまずそこをしてください(迫真)


藝大然り音大受験というのは特殊な科目が多く、さらに学科によっても異なってくるの

でかなりしっかり受験要項などを調べて書き出しておくのがおすすめです。

 


調べ方としては下記のリンクから藝大のサイトに飛んで受験の欄をチェックしてみてく

ださい。


https://admissions.geidai.ac.jp東京藝術大学入試情報サイト

 


さて戻りますが、自分がした調べるというのは隔年の合格者、不合格者、志望者、他音

大との比較、各パートの合格者人数比、その年のコンクール結果など本当に隅から隅ま

でです。

 


調べることによって何も知らない音大の世界がなんとなくイメージできるようになりま

した。

 

どの業界でもそうですが意味があるか無いかを考える前にその業界の色々な情報を一旦

集めまくってみるというのは業界の概要を理解するのに非常に有効なんですね。


さらに自分の場合は集めた情報から自分に足りないもの、足りているものを分析して無

駄のない勉強をしていきました。


なんせ時間がありませんからね(笑)


ということで、もし藝大を受けたいのに何も知らないという方は、まずは調べる!ことから始めてみましょう!

 

  • 【使った教材や楽譜】

しっかり調べた結果、自分の場合は声楽科なので下のような科目が必要でした。

 


という感じです♪


まず課題曲で使った楽譜は


全音楽譜出版社」イタリア歌曲集1

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課題曲は毎年変わりますが基本的にこの楽譜から多く選ばれていますし、自分はこの楽

譜で基本的な歌唱技術を勉強しました。

 


ちなみに中声用、高声用とありますが自分は高声用を使っていました。自分に合った方

を選んで勉強してみてください。

 


次に自由曲ですが、自分は主に


全音楽譜出版社」トスティ歌曲集1

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ドレミ楽譜出版社ベッリーニ歌曲集

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ここら辺は本当に好みです。(笑)


が、あんまり背伸びをして難しいオペラアリアなどを歌うのはあまり良しとされてい

ない印象を受けます。

 

まあ無難に歌曲を勉強するのがオススメですね。

 


コールユーブンゲンはお馴染みのやつですね


「大阪開成館」コールユーブンゲン

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楽典はこの黄色いやつです!

 

音楽之友社」楽典-理論と実習

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ざっとこんな感じですかね


基本はこれらの教材を使ってましたが他にも参考資料や具体的な勉強方法などをまとめ

たページも作る予定ですのでそちらもチェックしてみてください!

 

  • 【先生探し】

音大を受験する場合独学で合格を勝ち取るのは至難の業です。


その理由はなんと言っても


受験科目が超専門的


だからです。(笑)


学校の音楽の授業だけで音楽理論やピアノを乗り越えることは流石にキビシイ、、、


そこで必要なのが専門的な先生というわけですね。

 


例えば自分は3人の先生にレッスンしてもらっていました。


1人目が声楽的なことを教えてくださる先生


当然ですが声楽科を受験するので声楽の先生は最重要です。
自分は幸運にも素敵な先生に中学生の頃から教えていただいてましたのでその先生に受験まで見てもらって今も連絡を取り合っています。
何から何まで教えていただいたいわば「恩師」ですね。(笑)

 


2人目は声楽の先生からご紹介していただいたピアノの先生


ピアノの先生もすごく素敵な先生でいろんなお話をしてくださったりコールユーブンゲンを手伝ってくださったりと本当に感謝してもしきれません。ちなみに、レッスン前には必ず謎のティータイムがありました。(笑)

 

 

3人目は楽典や初見視唱、聴音などを見てくださった先生

 

自分の場合一番やばかったのがここら辺の分野で、、、(汗)
短い期間で本当によくあそこまで行けたなと今でも思いますしもちろん同じく感謝してもしきれない先生です。

 


とここまで書いたように音大受験には専門的な先生が大切で先生探しがかなり重要とな

ります。


自分の場合最初の先生から紹介していただく形で先生に出会えました。


なので基本的には今ついてる先生などに相談する形で自分に合った先生探しをするのが

いいと思います。

 


いや、そもそも歌の先生にすらついてないんだが?

 


そう言った方はまずは学校の音楽の先生に聞いてみるのもいいかもしれません!


学校の音楽の先生は音大卒や音大と繋がりのある可能性が高いです。ですのでそう言っ

たところから探してみてもいいかもしれません。


間違いなく大事なことは


積極的に動く


ことです。


自分はどんどん動いて情報を集めましたし、積極的に動きました。


「恥ずかしい、、、」「失礼かな?、、」


そう言ったことを考えていても仕方ないです、ただし、怒られたら謝りましょうね(笑)

 

とにかく自分から動くことを意識してみてください。

 

 

また、よく聞くのが藝大の先生についたほうがいいという話

 

これについては自分はあまり関係ないのかなと思ったりしますね。

 

もちろんついたほうがより受験に近い人から情報を得られたり、その先生の所へ集まっ

てきたほかの受験生と仲良くなれたりメリットはありますが、自分はつかなくても合格

出来ました。

 

結局のところ受験は実力でしか突破できないので自分の状況を見ながら考えるといいと

思います。

  • 【受験直前の心構え】

 

ご存知の通り藝大の受験は3次試験まである過酷なものです。(きつすぎ笑)


特に自分が一番嫌だったのが3回の試験ごとにある合格発表です。


簡単に言えば1次試験が終わった後、当然2次・3次試験に向け準備していくわけですが1

次試験の結果で不合格の場合次の受験は来年となるわけです。(泣)


さらに、自分もそうでしたが地方からの受験の場合は3次試験まで3週間近くホテルを取

っておかなければいけません。

 


もしそんな中、1次で落ちたら、、、

 

 

そういう点でかなりきつい入学試験な訳です、精神的にかなり来るんですよね(笑)


そんな恐怖と3週間自分は1人で戦ったわけですがとにかく一番徹底したのは


失敗したビジョンは絶対イメージしない


ということです。


またありがちなことを、と思われてるかもしれないですがちゃんと理由があります!


受験だけでなく音楽家になる人は必ず緊張がつきものです。その時に緊張して失敗する

という人にありがちなのは

 

 

「失敗したらどうしよう、、」「失敗したらこうなって、ああなって、あぁ最悪だ!」

 


みたいなことばかり考えて演奏に集中できていないというパターンです。演奏中に昼食のこと考えて集中していないのと同じです。(笑)

 


要するに、緊張して失敗するのではなく集中できずに失敗するわけです。


こうした理由をしっかり理解できれば

 


「失敗したビジョンは絶対イメージしない」

 


ということがいかに大事かわかりますよね、

ただ、人間は「〜しない」ことは苦手で「〜する」方が得意だと聞いたことはありませんか?


そう、「失敗したビジョンは絶対イメージしない」というのは理解してもなかなかでき

ない難しいことなのです。


ということで言い換えましょう


「今やっていること(演奏なら音楽に、楽典なら問題)に集中する」


これが大切です♪


これらのことを当たり前だと思わず、意識して受験に臨んでみてください。

きっといい結果が返ってきます!

 

 

【総括】

細かいところは飛ばしてかなり大雑把でしたが、ここまで書いてきたことを実践してき

た結果8ヶ月で合格できたわけです。

 

合格したとき自分は後期の準備で愛知におり、電話で最終合格を聞いたときは大きく一

 

「おっしゃっ!」

 

って叫んじゃいましたね。(笑)

 


もちろん死ぬ気で頑張っても誰もが入れる大学ではないです。勉強と違いどうしても潜在的な能力にかなり左右される受験なので、、、


ただ!やらずに無理だと決めつけるより、納得できるまでやってみるのも大切だと思いませんか?


自分は最初藝大に行くと言ったらみんなに止められました。


でも納得できなかったので努力した結果8ヶ月で合格できたのです。


ここまで読んでくださったあなた!


モチベーションは十分だと思います♪


あとは努力を続けるだけです!


合格に向け、頑張ってください!!